2026年5月02日
「健診で心雑音を指摘された」
「息切れが続く」
「最近、動くと疲れやすくなった」
このような症状がある場合、心臓の“弁”の異常が隠れている可能性があります。
心臓弁膜症とは
心臓には、血液の流れを一方向に保つための「弁」があり、この弁が正常に働くことで効率よく血液を送り出しています。
心臓弁膜症とは、この弁がうまく開かなくなったり(狭窄)、しっかり閉じなくなったり(逆流)することで、血液の流れが乱れて、心臓に負担がかかる病気です。
心臓の弁には以下があります。
・大動脈弁
・僧帽弁
・三尖弁
・肺動脈弁
加齢や動脈硬化、感染症などが原因となり、徐々に進行することが多いのが特徴です。

心臓弁膜症の主な症状
次のような変化に気づいた場合は、注意が必要です。
・動いたときの息切れ
・疲れやすさ
・動悸
・足のむくみ
・横になると息苦しい
初期には症状が目立たないことも多く、気づかないうちに進行していることがあります。
心臓弁膜症を放置するとどうなる?
弁膜症が進行すると、心臓に大きな負担がかかり、
・心不全(息切れ・むくみ)
・不整脈(特に心房細動)
・失神や突然死
などを引き起こす可能性があります。
特に大動脈弁狭窄症では、症状が出てから急速に悪化することがあるため、早期の評価が重要です。
心臓弁膜症の原因
心臓弁膜症は、弁の変性や障害によって生じ、多くは加齢に伴って徐々に進行します。
そのほかにも、以下のような原因があります。
・加齢による変性(最も多い)
・動脈硬化
・リウマチ性心疾患
・感染性心内膜炎
・先天性(生まれつきの弁の異常)
心臓弁膜症の検査と治療
<検査>
心エコー検査を中心に、弁の状態や重症度を評価します。
必要に応じて心電図や血液検査などを行います。
<治療>
軽症の場合は経過観察となりますが、
進行した場合は下記の治療が選択肢となります。
・外科的手術
弁置換術:弁を人工弁と取り換える手術
弁形成術:自己弁を修復する手術
・カテーテル治療
TAVI(経カテーテル大動脈弁植え込み術)
MitraClip など
また、心不全や不整脈に対する薬物治療も重要です。
当院での考え方
心臓弁膜症では、
「進行を見逃さないこと」
「適切なタイミングで治療につなげること」
「合併症を防ぐこと」
が重要です。
当院では、
・心エコーによる早期評価と定期フォロー
・症状や進行度に応じた適切な専門医療機関への紹介
・心不全や不整脈を含めた包括的な管理
を行い、長期的にサポートしていきます。
