2026年5月03日

「最近、少し動いただけで息切れする」
「以前より疲れやすくなった」
このような変化は、年齢のせいだけではないかもしれません。
心不全とは
心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割をしています。
その血液に含まれる酸素や栄養を体が受け取ることで、私たちはエネルギーを生み出し、活動することができます。
このため、心臓の働きが弱くなると、体に十分な血液が行き届かなくなり、息切れやむくみ、だるさなどの症状があらわれます。
このような状態を「心不全」といいます。
心不全は、高血圧や心筋梗塞、不整脈などによって心臓にダメージが加わったり、負担がかかり続けることで起こります。
👉一度発症すると再発や悪化を繰り返すこともあるため、予防と早期対応がとても重要です。
心不全の主な症状
次のような変化に気づいた場合は、注意が必要です。
・以前よりも息切れしやすくなった
・横になると苦しくなり、起きると楽になる
・夕方になると足がむくむ
・数日で体重が増える
・疲れやすく、活動量が落ちている
👉「なんとなく調子が悪い」という段階でも、心不全が隠れていることがあります。
心不全を放置するとどうなる?
心不全は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に進行していくのが特徴です。図に示されているように、心不全は、
・初期(自覚症状がほとんどない時期)
ステージB
・症状が出てくる時期
ステージC
・治療が効きにくくなる時期
ステージD
へと段階的に進んでいきます。

また、経過の中で、「急激に悪化するタイミング」があります。
これを「心不全の増悪」といい、そのたびに入院が必要になることもあります。
このような悪化を繰り返すことで、心臓の機能は徐々に低下していきます。
さらに進行すると、
・日常生活が大きく制限される
・入退院を繰り返す
・突然死のリスクが高くなる
といった状態につながる可能性があります。
そのため心不全では、
「悪化させないこと」
「急な悪化を防ぐこと」
がとても重要になります。
心不全の原因
心不全は、さまざまな心臓の病気の結果として起こります。
・高血圧
・心筋梗塞・狭心症
・不整脈(心房細動など)
・心臓弁膜症
これらによって心臓に負担がかかり続けることで、心不全へと進んでいきます。
心不全の検査と治療
<検査>
採血、心電図、胸部レントゲン、心エコーなどを行い、心臓の機能や原因となっている病気を評価します。
必要に応じて、ホルター心電図やCT検査などを追加します。
<治療>
心不全の原因や重症度に応じて、治療方針を決定します。
・原因となる疾患の治療(不整脈、狭心症、弁膜症、高血圧など)
・薬物療法(利尿薬・心臓の負担を軽減する薬などを、病状に応じて調整)
などを組み合わせて行います。
状態に応じて入院での治療が必要となる場合には、適切な医療機関へご紹介します。
当院での考え方
心不全では、
「発症させないこと」
「発症を見逃さないこと」
「急な悪化を防ぐこと」
が非常に重要です。そのため当院では、
「早期からの予防・管理」
「発症した場合の早期発見と適切な治療」
「再発や悪化を防ぐための継続的なフォローと長期管理」
に重点を置き、原因の評価から再発予防まで含めて、継続的にサポートしていきます。
