2026年5月03日
「突然、これまでにない強い胸や背中の痛みが出た」
「健康診断で大動脈の異常を指摘された」
このような場合、大動脈に異常が起きている可能性があります。
大動脈は心臓から全身に血液を送る最も太い血管で、この血管に異常が生じると命に関わることもあります。
大動脈疾患とは:大動脈瘤と大動脈解離
大動脈の病気には、大きく分けて「大動脈瘤」と「大動脈解離」があります。
<大動脈瘤>
大動脈の一部がふくらんでいる状態で、徐々に大きくなり、破裂すると大出血を起こします。
<大動脈解離>
大動脈の壁が裂けて血液が入り込む状態で、突然発症し、激しい痛みを伴うことが特徴です。
👉 いずれも命に関わる可能性があるため、早期の発見と適切な対応が重要です
大動脈疾患の主な症状
大動脈瘤は無症状で進行することが多く、破裂するまで気づかれないこともあります。
次のような症状がある場合には、大動脈解離を疑います。
・これまでに経験したことのない突然の強い痛み
・引き裂かれるような痛み(痛みの位置が移動することもある)
・息切れや失神
・手足のしびれや冷感
👉 これらの症状がある場合は、ためらわず速やかに医療機関を受診してください。
👉 大動脈瘤では、お腹に拍動として触れることで気づかれる場合もあります。
大動脈疾患を放置するとどうなる?
放置すると、命に関わる状態になることがあります。
大動脈の病気は、初期には症状が少ないこともありますが、そのままにしておくと次のような危険があります。
<大動脈瘤>
少しずつ大きくなり、ある日突然破裂することがあります。
破裂すると体の中で大量出血が起こり、非常に危険な状態になります。
<大動脈解離>
血管の裂け目が広がることで、心臓や脳など大切な臓器に血液が届かなくなることがあります。
その結果、意識を失ったり、手足が動かなくなったりすることもあります。
さらに進むと、
・心臓が圧迫されて動けなくなる
・血管が破れてしまう
といった、命に関わる状態になることがあります。
👉 一見落ち着いたように見えても、病気が治っているとは限りません。
👉 様子をみようとせず、早めに受診することが大切です
大動脈疾患の原因・リスク
大動脈疾患は、血管に長期間負担がかかることで発症します。
・高血圧
・動脈硬化
・喫煙
・加齢
・遺伝的要因(家族歴など)
👉 特に高血圧のコントロール不良は、発症・進行の大きなリスクとなります。
大動脈疾患の検査と治療
<検査> CT検査やエコー検査などを行い、大動脈の状態や異常の有無を評価します。
<治療> 病気の種類や進行度に応じて、治療方針を決定します。
・血圧管理などの内科的治療
・手術やステント治療(専門施設での対応)
👉 状態に応じて、速やかに専門医療機関へご紹介します。
お気軽にご相談ください
大動脈瘤は無症状で進行することも多く、健診などで偶然見つかることもあります。
一方で、大動脈解離は突然発症し、迅速な対応が必要な病気です。
気になる症状や指摘がある場合は、早めの受診をお勧めします。
