2026年5月03日
「長時間の移動のあとに足がむくんでいる」
「風邪をひいて寝込んでいたあと、起き上がったら急に息苦しくなった」
このような症状がある場合、血管の中に血のかたまり(血栓)ができている可能性があります。
長時間同じ姿勢でいることや、体を動かさない状態が続くと血液の流れが滞り、血栓ができやすくなります。
深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症とは
血液は本来、体の中をスムーズに流れていますが、さまざまなきっかけで血のかたまり(血栓)ができることがあります。
主に足の静脈に血栓ができる状態を「深部静脈血栓症」といい、その血栓が血流に乗って肺の血管に詰まると「肺血栓塞栓症」となります。
肺の血管が詰まると、酸素の取り込みがうまくできなくなり、息切れや胸の苦しさなどの症状があらわれます。
👉 放置すると急激に悪化することもあるため、早期の発見が重要です。

深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症の主な症状
次のような症状がある場合は注意が必要です。
・片側の足のむくみや痛み
・ふくらはぎの張りや違和感
・急な息切れ
・胸の痛み
・動くと息苦しくなる
👉 「いつもと違うむくみや息切れ」は、血栓のサインであることがあります。
深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症を放置するとどうなる?
深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症は、はじめは軽い症状に見えることもありますが、経過の中で注意が必要になることがあります。
・血栓が大きくなり、足のむくみや痛みが続く/強くなる
・血栓が肺に移動し、息切れや胸の違和感があらわれる
・場合によっては、体調が急に悪くなることもあります
また、一度発症すると再発しやすくなることもあります。
👉 「いつもと違う」と感じる症状が続く場合は、無理に様子を見ず、早めにご相談ください。
深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症の原因・リスク
血栓は、血液の流れが滞ることや血液が固まりやすくなる状態で生じます。
・長時間の座りっぱなし(長距離移動など)
・手術後や長期の安静
・脱水
・加齢
・がんやホルモン治療
👉 飛行機や新幹線、車での長時間移動のあとに発症することがあり、いわゆる「エコノミークラス症候群」として知られています。
深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症の検査と治療
<検査>
血液検査やエコー検査、必要に応じてCT検査などを行い、血栓の有無や広がりを評価します。
<治療>
血栓の大きさや症状の程度によって、治療方針を決定します。
・抗凝固療法(血液を固まりにくくする治療)
・血栓溶解療法(血栓を溶かす治療:入院での管理が必要) など
👉状態に応じて、適切な医療機関へご紹介します。
お気軽にご相談ください
足のむくみや違和感、息苦しさなどは、見過ごされやすい症状ですが、血栓が関係していることもあります。
深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症は、早期に見つけて治療することで重症化を防ぐことができる病気です。
気になる症状がある方や、長時間の移動・手術後などリスクがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
